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2024.11.21

従来の製造における固定観念にとらわれることのない工場稼働の実現

上級執行役員 生産戦略本部 本部長/藤岡 裕司

──製造・生産領域が担う役割と戦略についてお聞かせください。

私たちは企画・開発を担う「設計」と、その生産を担う「製造・生産」に業務領域を分けています。後者
の製造・生産部門は、高品質な商品を安全かつ安定的に生産することをミッションとし、事業の生命線を
担う存在として商品の生産にあたっています。製造・生産部門がある尼崎工場の特徴は、安全性と生産性
向上のための仕組み・環境づくりを徹底していることです。一例として、工場内は加熱調理工程以外の全
工程を冷蔵庫と同等の温度下で行い、菌の発生を防止しています。仕入れた食材を当日に使い切り、在庫
を持たない仕組みにしているのも、変質のリスクを低減する工夫の一つです。

──具体的な工場内の仕組みや特徴を教えてください。

私たちは膨大な種類の弁当を高品質かつスピーディーに生産し続けるため、機械作業と手作業を組み合わ
せながら日々対応しています。

部門内は生産工程ごとにの4つに分かれており、商品だけでなくすべての仕掛品や原材料を格納する番重
容器にQRコードを付与することで、各プロセスの入庫・出庫状況が管理されています。品質管理を徹底
するために内製化しているのは、ナッシュの特徴といえるでしょう。従来の製造における固定観念にと
らわれることなく、自社で工場を立ち上げ、基幹システムも開発しているからこそ、徹底した生産効率向
上と品質管理を実現できているのです。

──尼崎工場立ち上げの責任者でもある藤岡さんの視点から、
     ナッシュの製造・生産に関わる魅力をお聞かせください。

大規模な工場を一から設計し、自ら裁量を持って改善を進められる環境は、あまり類を見ないと感じます。
ナッシュは事業拡大にあたって今後さらに拠点を増やしていくので、これから入社する方は多くの挑戦機会
と、新たなキャリアパスを描く可能性を得られるはずです。

私自身、人事領域で約20年のキャリアを重ね、ナッシュへの転職を機に初めて製造領域に挑戦し、入社から
わずか3年で執行役員へとキャリアアップしました。あのまま同じ領域にとどまっていては得られなかった
生産部門の責任者という仕事の面白さを、新たに知ることができたと感じています。

持てる権限の範囲が大きいからこその責任も伴いますが、個人が拠点の立ち上げや業務改善への投資に携わ
れること、そして今後もそういった挑戦機会にあふれていることは、今後のキャリアにおいて必ずプラスに
なると思います。

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